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テーマ映画とは?
しまね映画祭第1回目の開催から一貫したテーマである「環境」。
“環境”という言葉には、家庭環境・生活環境・教育環境・自然環境など様々な意味があります。この環境というテーマに沿った、多くの皆さんに観て頂きたい作品をしまね映画祭実行委員会で選考し、毎年上映会場すべての市町村にお届けしています。
全会場(11市町村13会場)で上映!
今年のテーマ映画は、
“食”をみつめる二作品
参加全市町で上映するテーマ映画は、「いただきます みそをつくるこどもたち」「カレーライスを一から作る」という、食にまつわるドキュメンタリー2作品です。
“命を食べて生きている”“食べたものがわたしを作る”、そんな基本的な人の
営みを、映画を観ることで改めて見つめ直す機会にしていただければ幸いです。
食べたものが、わたしになる。
映画化された「はなちゃんのみそ汁」のモデルとなったはなちゃんが通った保育園として知られ、0歳から5歳児まで約200人の園児たちが在籍する福岡市の高取保育園。1968年の開園以来「食は命なり」をモットーに給食を大事にしてきた。
30年以上続く和食給食スタイルで、全国から教育視察が絶えない。献立は、医食同源に基づき、玄米、みそ汁、納豆や旬の惣菜などの伝統和食が中心。みそは、毎月100キロ、5歳の園児たちが楽しみながら仕込む。梅干なども手作りで、「自分が作ったものは、おいしい」と、食べる喜びを感じていく。
玄米和食で育った、子どもたちならではの美しい佇まい、懐かしい日本の子育てに秘められた和の精神文化、その輝きを1年に渡り取材したドキュメンタリー。
2017年/日本/ドキュメンタリー/75分
監督:オオタ ヴィン
ナレーション:石田 ゆり子
出演:西 福江 ほか
2016年/日本/ドキュメンタリー/96分
監督:前田 亜紀
出演:関野 吉晴 ほか
一杯のカレーライスには、
たくさんの命がつまっていました。
「グレートジャーニー」シリーズで知られる探検家・関野吉晴による武蔵野美術大学の課外ゼミ、通称関野ゼミは2015年に「一からカレーライスを作る」活動をすることに。「モノの原点がどうなっているかを探していくと社会が見えてくる」という狙いのもとに、野菜や米、肉、スパイスなどの材料はもちろん、皿やスプーンに至るまで、すべて一から作るというこの途方もない計画に、学生たちと9か月間にわたって取り組んだ。
集まった数十人の学生たちは、慣れないことばかりで悪戦苦闘しながらも、野菜や米、家畜を一から育てていく。思うように育たない野菜を見て、化学肥料を使うべきか否かで意見が分かれたり、食べるために育ててきた鶏を殺すことに躊躇したりする姿を通し、人間が「食べて生きる」という基本的な営みを見つめ直す。